田舎姫と都会王子

「圭吾、いるか?」


手紙に書かれた場所に着くと、俺は大声でそう言った。


「やっと来ましたね。先輩。」


「理沙は何処にいる?」


「ここには居ませんよ。」


圭吾はそう言ってクスッと笑った。


「圭吾!なんでこんな事した?お前は俺の事「慕っています!」」


俺が言う前に圭吾が俺に言ってきた。


「先輩に凄く憧れて俺もそうなりたいって思っていました。」


「なら何故こんな事をした?」


「理沙先輩と付き合い始めてから、先輩はケンカをしなくなった。俺達ともあまり関わらなくなりましたよね?ずっと理沙先輩と一緒にいて…。」


圭吾の目に涙が溜まっているのを見て俺は黙って聞いていた。