田舎姫と都会王子

「他に好きなヤツがいるのか?」


「翔、そこは聞こえていなかったんだ。」

「ああ。」


「じゃあヒント。私の好きな人は、私が中学生の時不良から助けてくれたの。」


それだけではわからない俺は首を傾げた。

「それでね、その人は不良が4人もいるのに1人で全員を殴り飛ばしてとても強かったわ。でもその人は、私がお礼を言う前にその場を離れて行っちゃったの。」


「じゃあそいつとは、それからずっと会っていないのか?」


俺がそう言うと、理沙は首を横に振った。

「私はお礼がしたくてその人をずっと探してたの。でも高校に上がってからも会えなかったわ。諦めかけていた時父の転勤が決まって転校したの。そしてこの学校で彼を見つけたわ。」