田舎姫と都会王子

「わっ!!」


予想外の所から声をかけられ驚いた私は、木の幹から落ちてしまった。


「危ねえ!!」


男子は、私を助けようと木を滑り落ち手を伸ばしたが、ずっと田舎に住んでいた私は身軽な身のこなしで地面に足を着くことができた。


「危なかったっちゃ。」


フウと息をついていると、木からさっきの男子が下りてきた。