21年前



「オラオラどけ!!番長様のお通りだぞ!」


「ひっ!雪代 翔だ!」


この頃の俺は、ボクシング部部長と共に学校で番長をしていた。


ボクシング部部長という事で、めったに俺に刃向かくる奴はいなかった。


ある日、俺はいつもと同じように上級生と喧嘩をしていた。


3年生から見たら、俺は邪魔な存在だったのだろう。


「グアッ!ヴッ……」


「先輩これくらいにしましょ。」


「るせえ!2年の分際で番長なんかしやがって!」


何回殴っても上級生は立ち上がり俺を睨んできた。


(疲れてきたし、終わらせるか。)


そう思い拳を作った途端に1人の女がこっちに走ってきた。