田舎姫と都会王子

「ここ何処?」


(保健室を探しているのに!!)

保健室に向かって居たはずの私は、大きな学校の中で迷子になっていた。


「あ~もう!だから都会は嫌いなんだっちゃ!」


1人で怒りながらスタスタと歩いてると外に木が有ることに気づいた。


「こんな都会にも、木が生えてるんじゃね!」


私は無意識のうちに、木の近くまで歩いていた。


(やっぱり落ち着く。)


私は木を撫で、その後登ると幹に寝っ転がった。


「やっぱり木は良いっちゃ!落ち着くな~。」


「誰か居るのか?」


木の上の方から声がして見上げるとそこには、綺麗な顔立ちをした男子が居た。