要が帰った後、私は風呂に入って湯船に浸かっていた。


(お父さん、どうしたら認めてくれるんだろう?)


小さい時から拓にい以外の男子は片っ端から追い返してきた父だ。


(これからがとても不安だな…)


私は風呂を出てリビングに向かった。


「あれ?お父さんは?」


いつもはリビングでテレビを見ているのに今はいない父に嫌な予感がした。


「お父さんなら要くんと何処か行ったわよ。」


「要、帰ったんじゃなかったっちゃ?どうして!」


私は慌てて外に出ようとすると母に腕を掴まれた。