「俺は、先生だ。生徒と恋をしてはいけない。わかってる!でもな、俺は小梅が初恋の相手で今でも想ってる。」


「冗談だろ?」


「冗談なわけあるか。小梅とつき合えるなら俺は先生を辞めても構わない。」


兄貴の言葉に俺は顔が引きつった。


兄貴はマジだ。


「小梅は、今俺と付き合ってるんだぞ?」

「わかってるさ。小梅が幸せなら俺はそれで良い。だからお前から小梅を奪うつもりもねえよ。」


「そっか…」


「でもな、小梅を泣かせたらすぐに奪うつもりだ。それだけは覚えとけ。」


「泣かせねえよ。」


俺がそう言うと兄貴は俺の肩をポンと叩いた。