「ただいま。小梅~帰って来てるか?」


父はそう言いながら部屋に入ってくると、私を抱き締めた。


「お帰りなさい。」


「小梅もお帰り。ずっといなくて寂しかったぞ。……ん?」


父は要を見つけると要の顔をジッと見た。

「お前、誰だ?」


「平田 要です。今、小梅さんとお付き合いさせて……ウワッ!!」


要が挨拶をしている途中に父は要を殴り飛ばした。


「お父さん!!何してるっちゃ!」


「小梅の彼氏だ?ふざけるんじゃねえよ。俺のパンチを避けられない奴に小梅を任せられるか。」


要はヨレヨレと立ち上がると父を睨んだ。