「中学までじゃじゃ馬って呼ばれてた小梅がお嬢様なんて。ここら辺の人に言ったらビックリされるわね。」


「小梅、じゃじゃ馬って言われてたのか?」


要がそう聞いてきて頷くと、要はプッと吹き出した。


「要!」


「お前、確かにお嬢様よりじゃじゃ馬の方がお似合いだな。」


「酷いっちゃ!」


私達が、あれこれ話をしているのをお母さんは温かい目で見ていた。


「要君だっけ?本当に危なっかしい子だけど大丈夫?」


「大丈夫ですよ。」


要がそう言うとお母さんはニコッと笑った。


「それを聞いて安心したわ。私は2人を応援するから!残るはお父さんね。」


母がそう言うのと同時に、ドアの鍵が開く音が聞こえた。