要は私の部屋に入ると辺りをキョロキョロ見渡した。


「部屋綺麗だな。」


「ずっといなかったからっちゃ。そこらへんに座って。」


私がそう言うと、要は胡座をかいて座った。


「小梅、兄貴と家族の事何だが。」


言い始めた要は体が小刻みに揺れ、動揺しているようだった。

「無理に話さなくて良いっちゃ!それでも話してくれるなら話終わるまでこうしてるから。」

私はそう言って要を抱き締めた。