田舎姫と都会王子

「徹君、その女の子多分私…」

私がそう言うと徹は目を丸くした。


「えっ!小梅ちゃんってお嬢様じゃないの?」


「私はお嬢様じゃないよ。田舎から来た田舎娘。皆が勘違いしているだけ。」


「そっか、しかし驚いたな初恋の相手がまさか小梅ちゃんだったなんて。」


「えっ?」


「俺、小梅ちゃんが初恋の相手なんだ。餓鬼の時スゲエ可愛い子だと思ってさ。」