田舎姫と都会王子

「なんだお前らペアだったのか?随分早かったな。」


「雪乃ちゃんとは偶然会ってちょうどカードが一緒だったから早く来れたんだよ。それより何小梅ちゃん泣かせてるんだ?」

「こいつお化けが駄目みたいなんだ。さっきからずっと泣いててさ。」


要がそう言うと徹が近づいてきた。


「小梅ちゃん、怖かったんだね。もう大丈夫だから笑って。笑う角には福来たるだよ。」


私は徹の言葉に驚いた。


「徹君、その言葉…。」


「ああ、小さい時からの口癖なんだよね。そういえば餓鬼の時夏休みに田舎に遊びに言って女の子に言った事もあったけ。」

要も徹の言葉で気づいたらしく私は要と目をあわせた。