田舎姫と都会王子

その後要は、私を出口まで連れて行ってくれた。


「大丈夫か?小梅。」


「怖かったっちゃ~。」


お化け屋敷を出てからホッとして私は泣いてしまった。


「悪かったって。本当に泣くと思わなかった。」


要はそう言って私の頭を撫でてくれた。


「小梅!泣いてるけどどうしたの?」


いきなり声がして振り返ると雪乃と徹がいた。