田舎姫と都会王子

「って~。小梅何するんだ!……小梅?」


私はお化けが怖くて、要を押し倒したまま震えていた。


「ごっごめんっちゃ…すっすぐ離れっ……」


―――グイッ


「!!?」


起き上がろうとした途端に要に腕を引っ張られ、私は要の上にまた倒れた。


「震えてるじゃねえか。落ち着くまでこうしててやるから。」


要はそう言って私の頭を撫でた。