「かっ……要!?」


「俺の事を馬鹿にした罰だ。」

「悪かったっちゃ!だからゆっくり!」


「それが人に物を頼む時の態度か?」


要は、楽しんでいるような声を出しながら私に構わず少しずつスピードを上げていく。


「ごめんなさいっ!もう言わないから、スピード落として下さい~。」


私がそう言うと要は、バイクを止めた。


「着いたぞ。スピード出したから早く着いたな。」


要は、そう言ってヘルメットを外すと口の端だけを上げ私を見てきた。