要は、少しずつスピードを上げ私が怖がらない速さにすると一定の速さで走ってくれている。

「それにしても要…」


「何だ?」


「何であんなに絵が下手なんっちゃ?頭良いし、喧嘩も強いから何でも出来ると思ってたっちゃ。」


「絵なんてガキの頃から書いてねえからな。」


「そうなんっちゃ?それにしてもあの絵は…」


要の書いた絵を思い出しクスクス笑うと、要はバイクのスピードを急に上げた。