「要…」


「なんだ?」


「ありがとう!!」


私がそう言うとフイッと顔をそらし、手で顔を隠した。


「要?」


「わっ!!見るんじゃねえ!」


要の顔を覗き込むと、真っ赤になっている。


「どうしたんちゃ?」


「何でもねえって!ほら早く来ねえと置いてくぞ。」


要は、そう言って先にスタスタと行ってしまった。