「あっ…要。」


小梅は俺に気づくと急いで椅子を立った。


「たく。マジで迷子になるなよ。恥ずかしすぎるだろ!!」


「ごめん…。でも要先に行っちゃったから。」


小梅はそう言うとショボンと頭を下げた。


「悪かったよ。次は置いていかねえから。ほら行くぞ。」


俺がそう言うと小梅は、ニコッと笑った。


「あれ?買い物終わったんちゃ?」

俺の持っているレジの袋を見て小梅は首を傾げた。


「ああ。それより小梅、まだ時間あるか?」


「大丈夫だっちゃ。」


「ならちょっと来い。」


俺がそう言うと小梅は、コクンと頷いて俺の後をついてきた。