田舎姫と都会王子

「1人で行くなよ?お前入学したばかりの頃、学校でも迷子になってたよな。」


「もう迷わないっちゃ!」


「どうだか?それより、行くぞ。」


要はそう言って私の手を掴んだ。


胸がドキッと鳴って顔が熱くなる。


私は要にバレないように俯いた。