田舎姫と都会王子

「でも、全校分のカードを作るのは大変だわ。」


「カードは2枚目に分けるから、正確には全校の半分の人数分を作れば良い。それに、まだ6月だから出来ると思いますが?」


「確かにそうね。」


要の言葉に桃子は、頷いた。


「よしっ!そうと決まれば、カードの材料買わないとな。じゃんけんで負けた2人は買い出しな。」


「会長。俺、今から部活なんですけど…高総体も近いし…」


秀樹は、不安そうな顔をして言った。


「そんなの知るかっ!全員じゃんけん参加だ。」