田舎姫と都会王子

「出来た。秀樹、レインボージュースどうぞ。」


会長が秀樹に渡したジュースはドロッとしている。


秀樹は、それを貰うと顔を歪ませながら、一気に飲みほした。

「いつもながら、不味い……」

「美味しかったら罰ゲームにならないでしょ?」


「ううっ……」


「秀樹もバカね。懲りずに何回も遅れるから悪いのよ。」


桃子は、そう言うと席を立った。