田舎姫と都会王子

「5・4・3・2・1・0。5分経ったね。秀樹はレインボージュースの刑だ。」


会長がそう言い終わると教室のドアがバンッと開いた。


「セッセーフ?」


「残念、十秒遅かったよ。」


「十秒くらい勘弁してくれよ~」


「学校の手本となる生徒会が時間を守らないでどうする?過ぎたは過ぎただ。」


「嘘だろ~。」


そう言って教室に入ってきた男子は頭を抱えた。