元気あげます!巴里編

「やっぱり、優しすぎです。
日本にいたときみたいに、きびしく教えてくれないと私・・・図に乗っちゃいますよ。
どうして、こっちにきてから・・・」


「甘いのかって言いたいんだろ?
逆に言わせてもらうと、なぜきびしくする必要がある?」


「え・・・だって。千裕様はやっぱり、俺様モード全開でどんどん問題をやれ!っていうイメージが・・・。
補習続きだったから、いつのまにか私がそれに慣れ親しんでしまったのかしら。」



「なんだ、そりゃ。あのときは、おまえは1年遅れの高校生だったし、俺が世話してる立場で先生で落第でもされたら・・・父さんたちが絶対、勝手に俺の見合いをすすめてしまうとこだったからな。

今はきびしくする必要ってないと思うから・・・おまえの先生じゃないしな。
優しすぎって怒られても困る。」



「今は先生じゃないんでした・・・。そうですよね。
優しすぎるじゃないかぁ!って怒られるっておかしいですよね。
ごめんなさい、自分で言ってすごいわがまま・・・あはは・・・きゃっ」



千裕がひかるを後ろから抱きしめると耳もとで囁きます。

「ひかるは俺からみて、ずっと前からかわいくて仕方がない存在。
甘やかしてるのも優しくしたいと思うのもしょうがないだろ。
先生のときは立場上できなかっただけで、補習で反抗されたときはどんなにつらかったか。

あ、俺は明日から3日ほど出張でいないけど、がんばれよな。」




千裕からかわいいと言われて、赤くなって舞い上がってしまう気持ちを押さえながら、ひかるはムースのデザイン画を描き上げました。


そして、セルジュとともに、ホテルの会場へと向かいました。