バギッ!! 「ソレ」は、ものすごい音をたてて折れた。 ……いやっ、 正確には「折った」のだ。 「アンタ、本当にやったね…」 友達の優香は苦笑いしながら私の携帯を手にとる。 携帯は本来の向きとは逆に折られ、画面はひび割れて破片が落ちてきていた。 まるで車にでも引かれたように悲惨な状態だ。 なんでこんな風になってしまったのか。