「茜くんは天音さんの彼氏じゃないんですよね?」


「なんであんな女の彼氏にならなきゃならねぇのさ。天音を一緒につれて来たのは吉澤先輩の為だから」


「よっしーも一緒だったんですか。…よかった」




胡桃は少し震えている手で俺の服をキュッと握った。






「でも…茜くんが他の女の人といるのは嫌です」


「なぁ胡桃。俺が何でここにいるか分かる?」


「なんでですか?」





胡桃に変な虫がつくのを防ぐ為と

胡桃と3泊4日も離れてたくなかったから。




でも本当は

そんな御託なんか関係なくて



ただ、胡桃が大好きなだけだよ。




でも…




「まだ、教えてあげない」

「えー!教えて下さいよ」





この気持ちは


もっとロマンチックな場所で

もっとロマンチックな場面で

もっとロマンチックな言葉で言いたいから





もう少しだけ、お預けね。