その夜… 和也からの電話 「もしもし!!」 『知佳…よぉ』 元気ない 「どうしたの?」 『あのさ…俺母さんと沖縄で暮らすことになった』 いきなりだった 「えっ?」 私は頭が動揺した 『だから…遠距離になる』 「うん…」 『毎日電話するから』 「うん…」 『じゃあ…行くな』 「えっ?」 『これから東京』 そう言って電話が切れた 私は窓をあけて 新幹線が走り去るのを 泣きながら見つめていた 和也…いってらっしゃい