気が付いた時、優香はベッドの中にいた。 頭がボーっとしてしまい、うまくまとまらない。 上体をゆっくりと起こし辺りを見回すと、また窓を開けたまま寝てしまったらしい。 「さむっ」 身震いしたその時、視界の中に鏡が入ってきた。 鏡には紙が貼られているのだが、なぜか右端だけスペースを空けている。 「……?」