「あっ、五十嵐さん起きてたのね~。おはよう」

「おはよー。なんか目が覚めちゃった。ってかさ寒いね、朝」

「本当だねぇ~。あっ、窓開いてるからじゃない! 室内の温度には気をつけなくちゃだめって言ったのに~」

 そう言いながら窓を閉め、カーテンを開けてくれる。

 白衣に身を包み、ナースキャップを付けた彼女が、太陽の光に照らされて‘白衣の天使’に見えてしまう。

 もちろん、その言葉がピッタリ似合うほど優しい人。