なんて話をしながら全て食べ終わり、いよいよ本題に取り掛かることにした。

 そんな優香の様子を見て、秋人も覚悟を決めている様だった。

「あのね、黒い物体がね、私の名前を呼んだの」

「……うん」

「ゆう、って言ったの」

「優香って言いたかったんだよな?」

 その問いに首を振って答える。

「ゆうって、私の小さい頃のあだ名なの……。他の人はゆうちゃんとか、優香ちゃんとかなんだけどね」

「うん」