ど…どうしよ…あたしも緊張してきた…っ。
離れた場所からでも分かるほど道留君と巳陵壱翔の周りには独特の雰囲気が漂っていて。
それを感じてか歩く人々も道留君と巳陵壱翔に一度は必ず瞳を向けるが、だけどそこを避けて歩いていく。
女の人の中では声は掛けないけど振り返ってもう一度道留君達を瞳に映し、頬っぺたを赤く染めて立ち去っていく人もいるぐらいだ。
それだけ、道留君と巳陵壱翔には魅力があるってことを思い知らされる。
『…、』
ドキン、ドキン、ドキン。
まだ道留君のとこに行ってないのに、学園では昨日初めて見たメガネを外した"素顔"の道留君が今あたしの瞳に映って待ち合わせ場所に来てくれていて。
あたしの胸はそれだけで煩くキューンと高鳴り、初めて見る私服姿に見惚れてもう言葉が出ない。
――…カッコよすぎる。
そうあたしが甘いタメ息を零すのと同時に心の中で呟いた途端。
ツンツンと頬っぺたを何かでつつかれ、突然なそれに『…っへ!?』思わず素っ頓狂な声を上げて隣にバッと勢い良く顔と瞳を向けたあたし。
「ねぇ…壱翔君の隣に居るイケメン誰…?」


