足を踏み出すと、あたしが家から出て来るのを待ってましたと言わんばかりにあたしの名前を呼ぶイブの声が鼓膜を揺すぶって。
名前を呼ばれたあたしは声のした方に瞳を持ち上げて手を振るイブの姿を確認したら。
掛けていたドアノブから手を離し、ガチャッとドアが閉まる音を背後に聞きながらイブへと駆け寄る。
『おはよイブ!ってかどしたの!?』
昨日、待ち合わせ時間や場所などを決めた時も長電話の中でも。
あたしを家まで迎えに来てくれるとか、待ち合わせ場所に一緒に行こうとか、そんなことをイブもあたし自身も言わなくて。
まさかイブが家まで迎えに来てくれるなんて、思ってもみなかったあたしは少し驚いていた。
「えへっ。一人はちょっと心細いなぁーって…」
待ち合わせ場所に行くの。
そうあたしが投げた疑問にほんのりと頬っぺたをピンク色に染めて上目遣いで付け足し言うイブは完璧恋する乙女で超可愛い。
いつもの学園での時とは少し雰囲気が違う黒地の花柄シフォンワンピに身を包んだイブ。
そんなイブにあたしは"あはっ"と笑みを零すと、『んじゃ行こっ♪』あたしのその言葉にイブも笑みを零してコクンと頷き。
そこから二人、男の子二人がどんな服で来るのかなとか。
着てる服を気に入ってくれるかなとか、どんなデートにしたいとかなるのかなとか。
あたしが一人で期待に膨らませていたことと同じことを思っていたイブと乙女トークを繰り広げながら待ち合わせ場所へと向かったのだった。


