メガネの裏はひとりじめⅠ




快美ちゃんは何も言わずあたしのことを足のつま先から頭のてっぺんまでじっくりと色素が薄いブラウンの瞳で見ていく。



ななな何かキンチョーする…っ。



スタイリストを目指しているだけあってか、快美ちゃんはオシャレのことになると人一倍厳しくて。



他のとこでは手を抜いてても一切オシャレに関しては手を抜かない、いうなればオシャレオタクなのだ。



そんな快美ちゃんに"可愛くない"なんて言われた瞬間、ソッコーで自分の部屋に戻って着替え直さなければならない。



じっくりと見ていく快美ちゃんにドキドキと鼓動を速め、やっとあたしと瞳がかち合った快美ちゃんの返事にゴクリ、生唾を飲み込めば。



「――…うんっ。可鈴ちょー可愛い!」



よ、よかったぁあああ…。



ニッコリ、柔らかく笑顔を浮かべて"可愛い"を言ってくれた快美ちゃんに緊張の糸がプツリと解け、タメ息を零し肩を落とすあたし。



そんなあたしに快美ちゃんはクスッと笑いを漏らして、「そのスカート」と口を開き、そのあと思いもよらない予想外なセリフを続けた。



「大和が選んだでしょ?」