そして、大和が一番似合うと言ってくれた服――…花柄のひらミニスカートに散々悩んで合わせたロンTを着て。
その上からピンク色のニットカーデを羽織ったあたしが玄関でこのコーデに合うブーツに足を通していたら。
「あれ?どっか行くの可鈴」
そう唐突に後ろから掛けられたよく聞き慣れている声にビクッと肩を跳ねさせ、あたしは恐る恐る振り返る。
『…快美ちゃん』
あたしに声掛けてきた主は、あたしより5歳上、大和なら6歳上で今年21歳になる大学生のあたし達二人のお姉ちゃんの快美(カイミ)ちゃん。
腰まである長いキャラメルブラウンの髪は染められているのに傷んでなく、艶のある綺麗なサラサラストレートで。
今日はまだ出掛けたりしないのか、黒のルームウェアに身を包んだままの格好に色の白い綺麗な顔にはメイクがまだ施されていない。
目の前の細く長い脚を上へ辿って快美ちゃんを見上げながら『ちょっとお出掛けっ』そう言い、中途半端なとこで止まっていた足を完全に通してブーツを穿き終えたあたしは立ち上がる。
「なぁに?彼氏とデートですか〜?」
背中に悪戯な口調で言ってくる快美ちゃんは恋愛経験が豊富だからか、こういうことにはかなり感が鋭い。
あたしは身体を回して快美ちゃんの方に向き直し、大和が一番似合うと言ってくれたひらミニスカートも含め『可愛い…?』少し不安げに聞いてみたなら。


