メガネの裏はひとりじめⅠ




突然のお願いきいてやらね発言にあたしは緩んでいた口許をキュッと引き締め。



『可愛かったけど、でも道留君はカッコよくて王子様で、だからえと…』



なーんて、引き締めても頭が上手く回らなくて自分自身何を言いたいのか意味不明で、最終的には『だからお願いは叶えて!』そんな酷い締め括り方。



ダメじゃんあたし…。



そんなダメなあたしにグサリ、止めを刺すかのように道留君は「ヤダ。絶対ぇヤダ」ご丁寧に"ヤダ"を二回繰り返してツーンとさらにそっぽを向き、お断りしてくれちゃって。



可鈴ちゃん泣けてきちゃう…。



だけどここで泣いちゃえば、自分が道留君を拗ねさせてしまった根源なのにそれは反則技でずっこい女になってしまうためグッとこらえ。



なんとしてでもお願いを叶えてもらわなくちゃいけないから、あたしはうーんうーんと、"スネ"道留君の気をどうやって引くか役立つものほぼゼロな頭を捻る。



捻って捻って捻って捻って。



そうしてグルグル捻りまくってようやく頭の上に豆電球が光ればあたしは天才だな、と、少し(かなり?)自惚れながらフフフッと口許に怪しい笑みを浮かべた。



『お願い叶えてくれたら、あたしとラブラブデート出来るよっ!』