メガネの裏はひとりじめⅠ




あたしのその一言で泣きそうな表情からパァッと笑顔を咲かせて椅子から立ち上がったイブにあたしの身体はギューッと痛いぐらいに抱き締められる。



ニコニコニコニコ。



イブが嬉しそうに笑っているのが顔を見なくても分かって。



あたしも椅子に座りながらイブの身体をギューッ。同じように抱き締め返してこう言ってやった。



『頑張んなきゃ、パフェ奢ってもらうかんねっ』



――…それから時は経ってお昼休み。



リュウちゃんがテスト終わって出ていき間際、サボるならここに居ろって言ってくれたから午前中の残った授業も全てこの生徒指導室で過ごし。



イブにしつこいぐらい「ダサ男に絶対壱翔君連れて来るように頼んでね!!」そう頼まれちゃったから教室に戻っても道留君の姿がなかったので再び生徒会室に訪れたあたし。



ちなみにイブは「早く好きになれるようにダサ男と二人っきりにしてあげる♪」なーんて、妙に変な気をきかせて一人でどこかに行ってしまったのだ。



道留君、居るかな…?



最初に訪れた時と同じように周りをキョロキョロ見渡して。



よし、誰も居ない!ってことで、バタリと閉まっているドアを開けようとドアノブに手を掛けたその瞬間。



『――…っ!』