メガネの裏はひとりじめⅠ




そんな、超難問抜き打ちテストを難なくこなし。



テスト疲れで机に頬っぺたをくっ付けてへばっているあたしとは違いケロリとしているイブがリュウちゃんにご褒美として貰ったココアに口付けながら不思議そうに小首を傾げてそう聞いてきて。



あたしがそれに返事ではなく変な唸り声を上げると「可鈴、聞いてるのー?」少しムッとしたイブの声が飛んできた。



でもあたしは『ん〜…』何とも曖昧に返事をしてやる。



だけど次に"もーっ"と可愛く膨れたイブにはちゃんと起こったことを話しておこうと思い、体勢はそのままにチラリ、瞳だけを向けて『あのね…、』控えめに言葉を続けた。



『あたし…道留君の彼女になったの…』

「…は?」



また〜…?



あたしが口にした言葉に返ってきた言葉はほんの数時間前、イブから返ってきた言葉と変わらず、表情もまんま真顔なわけで。



やっぱりあたしも数時間前と同じように真顔であたしを見つめてくるイブに『だから、道留君の彼女になったの』丁寧に繰り返し言ってやる。



と、これまた同じくパチクリと瞬きを一つし、そして言葉の意味がやっと理解出来たのか「はぁ!?」声を上げ、さらに続けた。



「何であのダサ男の彼女!?ってか三木先輩はどうしたの!?」



カミングアウトしたあたしの言葉がほんとに予想外で驚いているのかイブの口調はいつもより速く。



それと絶対に聞いてくると思っていたことを案の定イブは期待を破らず聞いてきて、あたしは二つ同時には答えず、まずは三木のことから話すことにした。