メガネの裏はひとりじめⅠ



なんか、そんなこと思ったら自分がめちゃくちゃ情けなくって、本当に悔しくて。


結構気に入っているこの髪色も嫌になってくる。何でこんなに明るく染めたのって、過去のあたしに愚痴ってしまう。


胸にモヤモヤわだかまりが生まれて、あたしの悪いところ――…すぐに泣いちゃうところ。涙が、溢れてくる。



「……やっぱお前…、」



そんなあたしを見たひまが"なにか"に気づいて、ぽつりと言葉を零していたことなんか今のあたしに気づけるはずがなくて。


離れた場所で、道留君と女の子が笑いながら話している姿を見ていられなくなったあたしはそれから目を逸らした。


ていうか、あの女の子、昨日道留君と一緒にいた女の子だ…。


別に、今気づかなくてもよかったのに。あたしのバカ。自分で不安をさらに増やしてしまった。



『(やっぱり、あの子が道留君の本命、なのかな…。)』



ぐすっと鼻を啜りながら、そんなマイナス思考を巡らせる。


昨日言ってくれた言葉を信じたい。

だけど、今までクラスの男の子とも笑って話したりしなかった道留君が、他のクラスの女の子と仲良く話している姿を見たら分からなくなっちゃう。


あの子は特別なのかなって。あたしよりも?って、思っちゃう。


こんなにモヤモヤして不安になるの、道留君が初めてだもん。あたしも話したいよ、道留君…。