バチバチバチバチ。
触れたら火傷しちゃうぐらいの熱い火花があたしとひまの間でそんな音を鳴らしながら激しく散っている。
お互い目を逸らそうとしない。バッチバチ睨みあっている。
ひまは昔っから誰よりも負けず嫌いだ。そして、それはあたしも同じで。
がるるる、ライオンみたいに威嚇してくるひまにシャーッ!と猫が毛を逆立てて威嚇するみたいにあたしだって負けてはいない。
「早く答えれば?」
『ふんだっ。』
「…てめっ、」
『いーっや!ひまのおたんこなす!』
「はぁ!?」
『ぜーったい言ってやんないからね!パフェ二つ奢ってくれたって絶対絶対言わないからね!』
「ふざけんな。何でお前に俺の大事な野口様を使わなきゃなんねぇんだ。あり得ねぇ。いいから言えよぶさいく!」
『…かっちーん。言っちゃったね、またぶさいくって言っちゃったね。よし、決めたよ女顔。もう言わない。マジで言わない。死んでも言わない。ひまとは口きかない!』
バチバチ飛び散る火花は火力も音も増大。
さらにそれに足して背景にはメラメラ燃え上がる灼熱の炎をプラス。あっついあっつい。もはや周りは眼中外。
今は頭に怒りマークを何個もつけて青筋を立てて怒るひまだけしか目にないって、そう思っていたのに。
「すみませーん、宮軒君いるー?」


