メガネの裏はひとりじめⅠ



これからの人生、ひまや他の人に向かって"おバカ"という言葉を言えなくなってしまったおバカクイーンもといあたしの視界が霞む。


非常にいたたまれなさすぎる。そして辛すぎる。今すぐ家に帰りたい。もうこっちを見るのはやめてくれ。



ぐぐーっと泣きそうなのをめちゃくちゃこらえて、クラスメート達にへらっと浮かべた作り笑顔。よし、おバカクイーン頑張った。


笑顔のキープ時間は約とかつけずに1秒。

ささっとみんなから逃げるように顔を背け、目の前で立ちはだかるひまのペッタンコなお腹をグーパンチした。



『…ひまのせーだからね。』



昨日同じような体験をしているからって、免疫がつくとかまずありえないし、泣くぐらい恥ずかしいのも変わりはない。


うるうる涙が溢れる瞳でひまを睨み、真っ赤な顔をムッと顰めながらさらにグーパンチ追加。


力があまり入ってないから痛くはないと思うけど、ひまはうっと喉を鳴らしてから、

「し、知らねぇよ。」

ツンとした声でそう言って、名前と同じひまわり色した髪を揺らしながらぷいっとそっぽを向いた。


その横顔が少し赤いのは気のせい、かな?いや、でも赤いよね。じっと見なくても赤い――…



「つーか、人の質問に答えろよっ。」