メガネの裏はひとりじめⅠ



靴箱の近く、に、あたしが男の子と一緒にいた。考えなくてもその男の子は十中八九道留君に間違いはないだろう。


と、なると。

眼鏡は外してなかったけど、道留君の"裏"――…つまり甘々お砂糖王子バージョンの道留君を見られたかもしれない確率が高いってわけで。


もしかしたら……もしかして!あたしと道留君が付き合ってるってこともバレちゃったかもしれない。


ど、どうしよう…。バレちゃダメなのに。

で、でもまだひまに男の子が道留君だってバレてないから大丈夫だよね。上手く誤魔化せば――…、



「…なぁ、昨日一緒にいた男。後ろ姿だけだけどあいつに似てる。」

『え、(…ぴゃっ!)』

「あいつと、付き合ってんの?可鈴。」

『(きゃー!)』



ななななんて奴だひまちゃんやい。あたしと変わらないくらいおバカなくせに、なんでそんなとこだけ勘が鋭いの!


今のあたし、絵文字で例えるならムンクみたいな顔をしていると思う。


ひまが似ていると指を差した人物は、ひまの予想大当たりな道留君で。こここれはやばい。バレたらどうなるのかな。別れ――…やっぱ考えたくない!


ああ、もう。またマイナス思考。バカあたし。


そんなこと考えるんだったら、道留君じゃないってひまを誤魔化す方が先でしょ。