メガネの裏はひとりじめⅠ



落としただろって、拾ってくれたひまが言うんだから落としたのかもしれないけど。実際今の今まで手元にはなかったわけだからね。


だけど、どこで?ってなるわけで。


道留君と会った時?それとももうその前で?…いや、まだその時は持ってたはずだ。


じゃあ道留君にそ、その、おおおお姫様抱っこ、を、してもらった時――…って、ううう〜…。ダメ、ハズい。思い出しただけで顔が熱くなる。


かぁっと熱くなった頬っぺた両方をプリントを持ったまま手で覆うあたし。


そんな一人思い出して恥ずかしがるあたしにひまの「あ!?」イライラしたバリトンが。

おいー。なんでそんなに怒ってるのよぉ。ひまの短気っ。



「だから落としただろって言ってんだろーが。」

『…そーだね。(むぅ。そんなに怒ること?)ちなみにどこで?』

「靴箱の近く。お前見えたから声かけようとしたけどさ、男と居たからやめたの。」

『…、…へ、へえー…。』



タラリ。あれ、なんか変な汗垂れる。

ちょっと、いや、とっても(×100)ピンチなことに気づいてしまった、かも。