メガネの裏はひとりじめⅠ



だだだ大魔お…っじゃなくて!イケイケ巳陵壱翔さん。あ、頭は掴むものじゃないです、よ…?



がっしりと骨ばった大きな手に掴まれたあたしのミルクティーベージュの頭。


ものすごい威圧感で見下ろされるあたしはもはや肉食動物にバクリと食べられる寸前の小動物。うさぎ的な。


据わる緑の瞳には"殺"の字が浮かび、背後のどす黒いオーラといったらそりゃもう…。

怖いって言葉じゃ片付けられないほど今の巳陵壱翔はかなり危険。


現役不良がキレたら命の終わりが目に見えてしまう。から、カタカタ震えながらあたしは制服を払うのをやめた。


ふわり、銀色の髪が宙に踊る。



「俺にヤられたいの?」

『(ひえ…っ!)』



か、カタカナ表記…!!



殺すとか犯罪チックなことを言われると思っていたのに、まさかの卑猥発言にうるうると本気で浮かんできた涙。


怖い怖い怖いやばい!目がマジだ!この男はマジで言ってる!ていうかマジギレ!マジでやばい!


と、"マジ"を何回も繰り返してしまうぐらいすんごく猛烈にピンチなう。


掴まれる頭は肩を掴まれた時みたいに痛くはないけれど。気持ち的になんか痛い。もう泣いちゃっていいですか。