控えめに上目遣いで見上げる道留君にそう聞くと、くしゃっと苦笑い。「壱翔にはめられた。」って、コラ。巳陵壱翔、またお前か。
どれだけ悪戯が好きなんだ高校生にもなって…なんて、半ば呆れ混じりに巳陵壱翔に振り向けば、絶対二本目だと思われるタバコを吹かしながら。
「なに言ってんだ道留。大事ぃな彼女をエロ狼から助けるためにヘリウム吸うこと提案してやったんだろー。」
人聞き悪ぃこと言ってんじゃねぇよ。
ふーっと煙を吐きながら"俺はいいことしたんです"とでも言うような表情を浮かべる巳陵壱翔の言ってることはたぶん嘘。
提案、だなんていいように言ってるだけで、ぜーったい!道留君をからかっただけに違いない。
しかも何よぉ。そのえ、エロ狼?って。
ていうかまず何で道留君と巳陵壱翔がこんなところに居るんだろ…。
ぽわん、と考えてみれば気になる疑問が浮かんだ。んん?首を傾げて難しい顔をするあたし。
と。
「でもお前笑っただろうが。」
「や、笑うだろふつうに。途中で飽きたけど。うるちゃんも絶対ぇ笑うだろうな。やべぇよあのきもい声。もっかいする?」
「やんない。つーか確実にバカにしてんじゃねぇか。きもいっつったろ、今。」
「あ、道留後ろ後ろ。」


