メガネの裏はひとりじめⅠ



男なら正々堂々と勝負してくるべきではないだろうか。…あ、でもちょっと待って。や、やっぱ正々堂々はダメ!絶対ダメ!


正々堂々とか言ったら拳が飛んできそうだ。怖い怖い怖い。


僅か3秒あまりで訂正します。ずるくていいです、はい。バンバン男気のない巳陵さんを見せてください。殴られるなんて勘弁だ。



…と、脱線してしまったが、話をもとに戻して。


道留君。あなたの友達は"やっぱり"あたしの敵でした。の、"やっぱり"はこういう意味。


殺人紛いの悪戯に俺の道留発言。今現在、この状況に陥るまでは冗談(酷すぎるが)だと思っていた。

笑いをとってもらおうとしたとか言ってたし。見るからにSキャラっぽいし。実際発言がSだし。


だけど冗談なんかじゃない。この男は本気だ。マジだ。


女の子に対して出すべきではない力を出している時点でそれを悟った。


ていうか考えてみれば、この前初めて生徒会室で間近に会った巳陵壱翔と、昨日の巳陵壱翔のあたしに対する態度がまるで違うよね。


巳陵壱翔。あたしもだけどあんた完璧にあたしを"こいつは敵"そう頭にインプットしてるでしょ。


だからあたしも巳陵壱翔のことをこれからは"壱翔君"なんて呼ばない。"巳陵壱翔"フルネームで呼ぶことに決めた。昨日の悲劇後からすでに呼んでるけど。