メガネの裏はひとりじめⅠ



別にあたし笑われるような顔してないんだけどね。たぶん。してたら大和に毎日傷つけられて可哀想な人生を送ってるよね。最悪だよね。



[(ええい、こんなものっ!)]



べちゃ。あたしもオムライスを食べる前に道留君と同じことをしてやった。スプーンの腹で"(笑)"を潰して伸ばしてやった。


跡形もない"(笑)"。ははん。ざまぁみやがれってんだ。


躊躇なく"(笑)"を潰して少しすっきりしたあたしはオムライスにスプーンを入れた。一口分スプーンに掬われるそれ。


あーんと開けた口に持っていき、ぱくっと食べたそのお味は――…。



[――っ!!!]



辛かった。とても辛かった。びっくりとか通り越して、三途の川がはっきり見えちゃうぐらいに辛かった。死にかけましたよ、ええ。


燃える口内。ヒーヒー。とりあえず熱い。辛い。おでこに一瞬で浮かんだ汗。


辛すぎて、口の中が痛くて。喋るとかマジで不可能だし、一刻も早くお水が欲しかったあたしは悶えながらテーブルを死に物狂いで叩いた。バンバンバン!


それに気づいた道留君とイブはあたしの異変にどうした!?素早く駆け寄って心配してくれた。すごく優しい。



け、ど。

優しくない男が約一名。