メガネの裏はひとりじめⅠ



結局、お祝いしてくれたのは道留君の家族じゃなくて、ありえないと思っていた巳陵壱翔だった。


それとあたしの親友。何故か巳陵壱翔の家に居たイブ(騒いでて理由を聞けてないからあとで聞く予定)も祝ってくれて。


CMとかでも流れてる高級マンションに住んでいた巳陵壱翔。


驚きながら道留君と部屋に訪問すれば、出てきて早々祝えと道留君に言われた巳陵壱翔はうんざりしたような表情(かお)で家になにもない。そう言ったので。


仲良く三人。近くのスーパーに買い出しに行くことになるとは予想外だった。マジかよって思った。


その時はまだイブがいるなんて知らなかったあたし。

知ったのは買い出しから帰ってきたあと。イブはソファーに座ってタイタニックを真剣に観ていたんだ。


それから。イブと1日半ぶりに会ったあたしは道留君の正真正銘の彼女になったと報告して。


話の流れで始まったガールズトークにきゃっきゃ花を咲かせていれば、[飯の時間だ〜。]道留君と巳陵壱翔が料理を運んできたのだ。



――…そう。こっからがあたしの悲劇の始まり。


ゆらゆら湯気が上る大量の料理はどれも豪勢。大量なのはたぶん道留君が大食いだから。


あたしの好きなものもいっぱいあって、作ったのは殆ど巳陵壱翔だって言うからびっくり。道留君は味見係をしたとかなんとか。