ななななんて物騒なんだこの男。これは立派な犯罪予告じゃないのか?キラリ、鋭く光る緑にたらりと冷や汗。
ていうか痛い。痛い痛い痛い。ちょっと!女の子に対してその力は如何なものかと思うのですが!?
"やだ""全身鳥肌"の仕返しかなんなのか。巳陵壱翔が抱くあたしの左肩は悲鳴をあげている。こいつ…!巳陵壱翔は、ギリッと左手に力を入れているのだ。
そんなに怒ることじゃないじゃん!!
涙がジワッと浮かんでくる。道留君。あなたの友達は"やっぱり"あたしの敵でした。もう!痛いってば!
どんだけ短気なの!?涙目で巳陵壱翔を睨めば、タイミングよくあたしを見下ろした巳陵壱翔は口元に笑み。ニヤニヤニヤ。
『――…、』
かっちーん。
とうとう可鈴ちゃんもきちゃったよ。怒りのゴングを鳴らしちゃったよ巳陵さん。我慢の限界だ。昨日からいったいなんなのさ!
余裕綽々。ニヤニヤ嫌な顔をする巳陵壱翔の道留君に負けず劣らずの美顔を引っ掻いてやりたい。
ムカつく。昨日の"激辛お口ヒーヒー事件"を思い出したらさらにムカつく。ムカムカムカ。
昨日、道留君と両想い記念のお祝いはまさかの悲劇となった。しかもあたしだけ、が。


