「なぁに?そんなに泣くほど聞きたかったの?」
ぼろぼろ。極上に甘い告白に大粒の嬉し涙を零しながらギューッと抱きついたあたしに掛かる甘ったるく優しい声色。
肩に顔を埋めて『っゔん。』鼻声で答えれば、道留君が笑顔を咲かせたのを感じた。きっと、キラキラの嬉しそうな笑顔。
「ならもっと言ってあげよっか?」
『っん、言っ、て。』
「(もー…可愛すぎる。何でこんな可愛いの。俺のお姫様は。)壱翔より可鈴のが好きだよ俺。」
『…ほん、っと?』
「ほんとほんと。あとはー、お友達よりー、食べ物よりー、兄妹とか父ちゃんと母ちゃんよりー、オムライスよりも可鈴が好きかなー。」
『え、ええ!?っそ、そんなに…っ、』
「うん。俺ね、マジで可鈴のことだいすきみたい。」
すごいでしょ。
髪をふわふわ撫でながら自慢げに言って笑う道留君。
すごい、ていうか信じられない。
だって、巳陵壱翔より。他のあたしがまだ知らないお友達より。食べることが好きなのにその食べ物より。兄妹に、お父さんとお母さん。大事な大事な家族より。
…ね、道留君。オムライス大好物なんでしょ?そんなだいすきなものや人達よりあたしがすきなの?一番にしてくれるの…?道留君。


