メガネの裏はひとりじめⅠ




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『…み、みち、』

「…ねぇもうそれいーよ。いつんなったら言ってくれんの?」

『っだ、だって…っ、』



あれから。道留君に"俺のこと、好き?"って聞かれてから流れた時間は約15分。



その間、あたしは相変わらず真っ赤なリンゴに変身したままどもりながら道留君の名前を繰り返すばかりで。



道留君が今一番欲しいであろうあたしからのたった"2文字"をいっこうに言う気配がないあたしに、とうとう道留君は痺れを切らしたらしい。



はぁっと一つタメ息吐いて。呆れを孕んだ低音は閉じていた唇から空気に混ざる。



「なぁ可鈴知ってた?"だって"は言い訳の始まりだって。」

『…っで、でもー…、』

「…言い訳?」

『っ、(…意地悪。)』

「(かぁわい。)分かった分かった。超可愛い可鈴にきっかけを作ってあげよう。」

『―…っへ、』



"きっかけ"。その言葉に気の抜けたような声が漏れる。眼前で、ニヤリ。怪しく微笑むお砂糖王子。



ドキリ。心臓が、騒いだ。あと、少し嫌な予感。



「今から5秒間だけ時間あげる。5秒だよ5秒。でもその間に言ってくんなかったら、」