道留君怒らせないためにももう三木は頭、ていうか思い出も思い出さない!封印!だってあたしが今好きなのは道留君。
すっかり"怒"の色をなくした漆黒は代わりに"楽"の色。そしてどこか甘い。甘ったるい。
「じゃあ可鈴、もう一回言って?」
ひえええ。なにこの突然の甘々加減!声までもがやばい。表情もやばいけど――…ていうか顔!顔顔!ひえええ。
『なっなななに、をっ!?』
かぁっと沸騰するマイフェイス。ぐるぐる目が回って、話す余裕なんてものは皆無。今すぐにでも卒倒しちゃう勢いだ。
近いのに。これでもかっていうほど近いのに。さらに距離を縮めてきた道留君はマジであり得ない。あたしからしたら超悪魔。
そこで漆黒の髪をふわりと揺らし、甘ったるい瞳を瞬かせながらコテン。首を傾げられたら……ああ悪魔降臨。
そして、とどめの強烈な破壊力を持つ爆弾をぽとっ。
「俺のこと、好き?」
『――…!』
ややややばいよ。誰か助けてよこの甘々イケメンから。甘すぎる。甘い甘い甘い。もうお砂糖王子って呼んでやるーっ。
満芭可鈴。生まれて初めてドキドキで死にそうです。


